サウナ道の魅力 ①いい銭湯とお湯に浸かる効能


日常の一つ一つの行動から所作まで全てを修行と捉える禅の思想


禅は鎌倉時代に日本に広まり日本人の性質と交わりあいながら、日常の行為や運動を洗練し極め「道」というアートの領域まで発展させる日本特有の文化を作りだしました。


柔道、剣道、合気道、空手道、弓道などの武道から書道、華道、茶道といった「書く」「飾る」「飲む」という日常までを極めていく繊細な文化


海外に住み始めてからより感じますが、日本人の洗練された日常や所作には美しさを感じます。

京都にある懐石料理屋さん


時は21世紀、日本人はまた新たな「道」を作りだしました。


それは現在日本で隠れファンが急増中のサウナと水風呂を繰り返すことで精神と身体を整える「サウナ道」です。


東京の下町・浅草橋に2年住んでいた自称銭湯ラバーの僕が銭湯、温泉、サウナ道、果ては宇宙まで今日は語っていきます。


ちなみに僕の友人にもこのサウナ道を進めた結果、ハマる人が続出しております。

できる限り丁寧に誤解なく伝えるために3回に分けてと書いていきますので、お時間あるときにお付き合いください。

サウナ道と宇宙 (小杉湯と宇宙兄弟のコラボ画像)


いい銭湯のポイント


海外生活をしていると絶対に恋しくなる日本の文化の一つが

お風呂/銭湯/温泉/サウナ

です。

現在一時帰国中で東京の友人宅を転々としてることもあり1週間に5回くらいは銭湯に通ってます。笑



以前住んでいた浅草橋の家にはシャワーしかなかったため銭湯に通い始めたのがきっかけで、そこから僕は銭湯の魅力に取り憑かれました。

なのでサウナ道の解説の前にまずはよい銭湯について語らせてください。

・基本入浴460~470円 サウナ200円


庶民の生活に昔から直結してきた銭湯は500円以下で疲れを癒せる東京のホットスポット。

なんとこの値段設定は戦後すぐに発令された物価統制令の影響をいまだに受けているからだそうです。どうかこのまま変わらないことを祈るばかりです。

・個性豊かな人たち


銭湯に入ってゆっくり湯船に浸かっていると改めて東京には色々な人がいるんだなあと実感できます。

銭湯好きのおっちゃんからガッツリ入れ墨が入った兄ちゃん、友達に悩み相談している大学生まで東京に住む人の多様さを感じられます。

また気のいいおじちゃんが多いのは下町ならではですかね!?

以前浅草橋の銭湯でお湯が熱すぎて困っていると、

「あんちゃん、熱かったら好きなだけ水出して温度調整しちゃいな!熱いお湯好きのじじいがなんか言ってるくるかもしれないけどみんなの銭湯だからさ!そん時は俺がなんとかしてやるよ!」

と声をかけてもらい、下町の暖かさを感じました。

・個性豊かな銭湯


地元の千葉には銭湯自体がほとんどなく、大きいお風呂に入りたい場合は入場料が1000円程度かかる健康ランドいくしかない状況です。

東東京には徒歩圏内ですらいくつも見つけられるほど銭湯が多くあります。

また銭湯も古いものが多く個性豊かで、新しい銭湯に行くたびにその違いを楽しめます。

ちなみに僕のテンションが上がる銭湯のチェックポイントは、

  • 受付に愛想のいいおばちゃんや清潔感のある若いお兄ちゃんがいる
  • 入浴後の休憩スペースがあり漫画が置いてある
  • 瓶のコーヒー牛乳が売っている
  • お風呂の広さが充分且つマッサージ湯や変わったバスクリン、果物湯などがありローテーションで入浴ができる
  • 露天風呂があったら尚最高
  • 富士山の絵があれば風情を感じられてさらに最高
  • サウナ利用の際に飲める無料の浄水器が設置してある
  • サウナの温度が熱く、室内に時計があり、TVまであったら理想的
  • 水風呂の温度が冷た過ぎない


こんな感じですかね。ちなみに僕がよくお世話になっていた銭湯はここです。

https://www.1010.or.jp/mag-tokyosento-kotobukiyu/

機会があったらぜひ行ってみてください^^

浅草橋周辺を少しづつ開拓していった結果辿り着いたのがこの銭湯。

家からチャリで15分くらいかかりましたが、それでもしょっちゅう行ってました。

寿湯 / ねとらぼ
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1708/12/news004.html


お風呂と温泉の効果


では次にお風呂/温泉/サウナに入ることの効果/効能について説明していきます。


サウナうんぬんの前にそもそも海外にはあまりお風呂の文化もなく、入浴自体がすごく身体にいいので、ぜひこの機会に改めて知ってもらえたらと思います。

お風呂の効果その①温熱効果

当たり前ですが、暖かいお湯に浸かることで血の巡りが良くなります。


その結果、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身をめぐり、老廃物や二酸化炭素が運び去られ、ドロドロの血液がサラサラへと変わりコリがほぐれていきます。

お風呂の効果その②静水圧効果/浮力効果

お風呂に入った時、「ふぅ~」って自然に体の力が抜けていきますよね?


それはお腹やお尻が水圧で縮む静水圧という作用です。

この静水圧は全身へのマッサージ効果を生み、身体の末端に滞っていた血液や体液を心臓に押し戻すのでむくみ解消に効果的です。

また水の中は浮力あるため、水中では身体の感じる体重は地上の約10分の1程度にまで下がると言われています。

なので普段負担がかかっている関節や筋肉がその重みから解放され、体が軽くなりリラックスした状態になります。

①②はシャワーを浴びるだけでは得られない効果なので、これだけでも日本の風呂文化がいかにすばらしいかがわかりますね!


次に温泉の効果ですが、


みなさん温泉と銭湯の違いはご存知でしょうか?

それは銭湯は水を温めたお湯(=人口)を使用しているのに対し、温泉は自然によって湧き出たお湯を使用していることです。


温泉に入ることで①②の効果に加え、温泉の成分が皮膚を通して体内に吸収され、体の機能が回復する下記のような③薬理効果が得られます。

筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺による筋肉のこわばり

冷え性、末梢循環障害

胃腸機能の低下

軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症

軽い喘息又は肺気腫

痔の痛み

自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、抑うつ状態など)

病後回復期、疲労回復、健康増進


上記の効果はあくまで一般的なものです。


温泉成分により特定の症状に効くものや身体の免疫力を高める「万能湯」なんてものもあります。

侍や将軍が怪我を癒すために地方の温泉で隠居生活しているなんて話もよく日本史ではありますよね。

それだけ日本では温泉文化が根付き、愛さていた証拠じゃないでしょうか。


ここまでがお風呂と温泉の健康効果です。

次の記事ではサウナ道の本質「サウナと水風呂」の効能について説明していきます。


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