3/27 本質への回帰

オリンピック延期が決まり、今年の夏の開催へ運ぶために隠していたコロナの実態や状況が日本でもついに表に出始めました。


ここから日本社会も他の国と同様、本格的な影響が社会的に広がっていくと思われます。


既に学校の休校、在宅ワークの推進、イベントや外出の自粛要請が出されていますが、休業保証や現金給付など他国が行うような緊急的な生活支援措置はほとんどありません。


この期に及んで和牛券やお魚券、そして旅行券など日本政府の対応は愚かさの極地へと達しています。(ここが極地だといいのですが…)


今日はもしこのままコロナが世界で広がり続けたらという想定とそれに合わせた現代のライフスタイルへの本質回帰について書きたいと思います。

  • ①コロナの状況と今後
  • ②最悪のシナリオ
  • ③現代の資本主義社会
  • ④本質への回帰
ミャンマーで売られていた仏像

①コロナの状況と今後


まず日本では致死率もまだそこまで高くなく、インフルエンザの方が危険で自粛の呼びかけは大袈裟だなんて声も多くありますが、

世界的に大規模な対応が取られている原因はワクチンが無いということに尽きます。


ちなみに日本は意図的に検査数を減らし感染者数を減らしている状況なので、実際に感染は数字以上に広がっていて、コロナウィルスが原因で亡くなった方の病名もしっかりと検査していないため肺炎等の他の病名が死因とされ致死率が低く見えてる説もあります。



ワクチンがない限りは最悪のケースを考えて行動するのは人類を守るためには当たり前の行動だと思います。(経済とオリンピック優先の日本は違いましたが…)


また同時にそれはワクチンの開発が成功しない限り、このような対策に終わりが見えないということでもあります。


ここからは完全にあくまでこのまま世界的なコロナの感染が収まらず、ワクチンの開発にも時間が多くかかった場合の話なのでSF映画のような感覚で読んでもらえたらと思います。


②最悪のシナリオ


このままいくと最悪の場合、

・中国の工場や農業の生産数が落ちるため、中国からの輸入に頼っていた100円ショップや生活品、食料品の価格が上昇

・外出禁止で家に篭るため、そのための食料や日用品の品薄からの物価上昇(最近のマスク転売は記憶に新しいですよね)

・外出禁止のため、それに付随した外食、旅行、ショッピングモールや商店街、娯楽施設が経営難、最悪の場合破産、倒産

・多くの会社が経営難になった結果、経済は回らず、国も税金が回収できず国の税制破綻/デフォルト → その国の通貨価値が大幅に下がりお金自体の価値がなくなっていく


こんな状態になるかもしれません。


ここまでの状況にはさすがにならない且つそうならないと願いますが、現在自粛要請も発令され、今まで忙しい忙しいと手放してきた時間がせっかく手下にあるので、これからのライフスタイルについて少し考える機会に時間を使ってみませんか。

ゆっくり綺麗な夕日でも眺めていたいのが正直なところ…


③現代の資本主義社会の状況


与えれた物の中で遊ぶことに慣れてしまった現代人には、世界の現状を把握し、これからを作り出すというプロセスを考えるのは面倒で大変なことかもしれません。


しかし、もし自分も当事者の一人という意識を持ち、前向きに模索していけるのであればすごく刺激的な変化と喜びをもたらしてくれるんじゃないかなとも思います。


2020年の世界の状況は、正直コロナが発生する前から最低でした。笑


世界的な貧富の差拡大、大気や水質などの環境汚染、オーストラリアでは山火事、日本では少子高齢化、子供と大人両方に蔓延るいじめ・自殺、政治の腐敗、ブラック企業での奴隷のような労働や人種に対するヘイトスピーチ、形だけの復興に原発再稼働。



調べ始めたらキリが無い程です。



この多くの問題の根源的な一つの原因は間違いなく資本主義という経済システムです。


このシステムの上では、職業選択やお金儲けの自由は約束されますが、同時に稼げない人には自己責任論が発生します。


悲しいことに資本主義システムに安定はなく、膨張し続けなければ維持できないシステムです。


それを証拠に欲望を増大させる消費はテクノロジーの発展と共に増え続けています。

歌舞伎町


また、発展途上の地域を開拓し発展させ、投資により土地を高騰させ最後には弾けるというバブル構造の経済を人類は自国を越え、グローバルに拡張させています。


たまたま日本が初めてバブルを体験したというだけで、多少の大小はあれどあらゆる発展途上国で同じことが繰り返されています。


残念ながら無限に膨張する資本主義は、有限の地球で行われているため、いつか終焉を迎えるのは予めわかっていることです。


そしてその終焉こそがもう間近に迫ってきている気がしているのは僕だけではないでしょう。



物質主義での限界を迎え、物質では非物質である心や精神を満たせないと理解したからこそ、生活そのものの品質を考える時がきたんじゃないかなと思います。


今都会で働きながら生活したいと心から思っている人はどのくらいいるんでしょうか?


35年ローンや生命保険、子供の学費や親の介護費という家族や未来に関わるお金や自分の娯楽のために、田舎では満足なお金を稼げる仕事がないからという理由だけで消去法的に都会で暮らしている人がすごい多いのではないでしょうか。

  • マニュアル化された接客を繰り返したり
  • ノルマを課せられ不必要な物を営業して売ったり
  • 1日中単純作業やパソコン没頭したりと


その類の仕事ばかりが溢れて、


そのほとんどが自分が好きなものでなくさらに自分でなくてもいいという仕事を誇りを持ってやれる人はどれだけいるでしょうか?



インターネットやテクノロジーの発展により過去にないほどに便利になったのに、労働時間は増え、プライバシーまで奪われているのは変だと思いませんか?

物は溢れて売れ残り、

形の悪い野菜や売れ残った食べ物が廃棄される傍らで、

子供、女性、高齢化の貧困が社会問題になっている状況はアンバランスだと思いませんか?


話がだいぶ逸れましたが、コロナウィルスが最悪の状況を招くとお金の価値が変動します。物価が上がったり、紙幣の価値が下がったり。

このようなハイパーインフレは実際に過去ジンバブエでも起きています。

ジンバブエのハイパーインフレ


でももしこれが世界規模で起こったら、今までお金のために頑張ってきた人たちはどうなるのでしょうか?



目的としていたお金自体に価値がなくなってしまったら、お金のためにと浪費されていた時間は何に費やせばいいのでしょうか?



そんなことがもし起こってしまったら、治安の悪化や貧困からの自殺等々容易に予想できますが、やるべきことは一つだと思います。

電気もろくに通ってない島でいつも楽しそうなペルーの子供達


本質への回帰


本質とは?


ということになりますが、それは生きる上で必要な物とそれに対する行動こそが本質的なものだと僕は思います。



即ち「衣食住」です。



・・・服は暑さや寒さ、そして肌を守るためにあります。ブランドやその服を着ることでのステータスは飾りであり二次的な要素です。

(魅力的な服により異性を惹きつけることは原始的且つ本質的な行動でもあると思いますが衣食住の次のステージだと思います。)


・・・地産地消、即ちその土地で作ったものをその土地の人が食べることが本来は理想です。その土地で手に入らないものをある程度輸出・輸入に頼ることは仕方がないですが、スーパーで肉の産地を確認してみてください。

地球の反対側にあるブラジルの鶏肉が日本の鶏肉より安い意味をあなたは説明できますか?

今後、どの国も自国の国民の安全と食料確保を一番に考えると食料の輸出量は下がっていき、食料自給率が重要になってきます。

ちなみに日本の戦後には88%あった食料自給率は今は37%程度です。鎖国していた江戸時代100%です。

https://smartagri-jp.com/agriculture/129


・・・コロナの感染は人の集まる都市でより広がります。世界的に学校の休校や在宅ワークが推奨されています。

インターネットの恩恵を受け、もしこのテレワークがある程度成立するのであれば、今後わざわざ人口密集地帯で、部屋が狭い上に家賃が高い都市に住む必要はなくなります。

また日本人が好きな風邪をひいても登校する皆勤賞や先輩より早く退社してはいけない非効率なしきたり同調圧力もなくなっていくと思います。
満員電車を誰も好きではないように、不必要且つ安心できない人との近距離の接触は誰にとっても大きなストレスとなります。



食料自給率を上げるという意味でも田舎に住んで野菜を育てながらゆったりとした家に住み仕事ができたら一石二鳥どころの話ではなくないですか?笑

新宿


「仕事がない」「給料が低い」という理由で都市に移り住み、

満員電車や汚い空気に耐え、

多忙に働く中コンビニや即席飯で食事を済まして添加物ストレスを身体に溜めこみ、

ゴールであった定年退職さえ奪われたこの都市集中型の経済システムを見直すタイミングにきてると思います。


ちなみにこの状況は日本だけじゃなく、東南アジア諸国でも起きており、先月までバンコクにいましたがバンコクもほとんど東京みたいな状況でした。



この衣食住の本質から現代文明は離れすぎてしまったのかもしれません。



このお金と欲をガソリンとして回す資本主義エンジンを持つ現代文明は、人類だけでなく地球の自然/資源や他の動物をもガソリンとして蝕み続けてきました。



そして枯渇がもう目の前まできています。



神話ではよく神の怒りに触れると山の噴火や大洪水が起こりますが、もし仮にこのコロナもその類と捉えるなら、現人類がこの状況に適応できない限り事態は収まらないかもしれません。


コロナは人類にとっては劇的に悪い変化を起こしてますが、自然の立場から考えると中国では大気の汚染が著しく減り、イタリアのベネチアの運河にはイルカや魚、白鳥までが戻ってきました。


この2、3ヶ月経済のスピードを緩めただけでもこれだけ変わったのです。

新型コロナが影響? 中国で大気汚染物質の濃度が劇的改善 経済活動が停滞
https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/138000c

新型コロナウイルスで活動が制限されたイタリア、ベネチア運河でイルカの姿が発見される
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52288983/


資本主義というエンジンをフル回転させながら、その傍らで「地方創生」や「エコ」というスローガンを抱えてきました。しかし結果としては消費のスピードには到底追いつけない散々な状況です。


もしかするとこの人類の課題をコロナウィルスはいとも簡単にやってのけるかもしれません。


「自分」「社会」「世界」「自然」「宇宙」と視点を変えてみるだけで、コロナウィルスは様々な意味として捉えられそうです。

伏見稲荷大社


物質主義に偏りすぎた日本人は、科学的に証明されている放射能も目に見えないというだけでまるでないものように扱っています。


またもや目に見えないコロナウィルスを今後どう捉えていくのでしょうか。
あなたも私も間違いなくその当事者の一人です。



最後に震災関連の曲としても紹介した

FLYING DUTCHMAN / Human Error

という曲のサビがまさしく本質について言及している歌詞なのでご紹介して今日の日記を終わりにします。

“お金があっても
家は買えるけどホームは買えない
時計を買えても時間は買えないし
本を買えても知識は買えない
ベッドを買えても眠りは買えない
医者に診てもらう事は出来ても病は治らない
電気を買ったら自然が壊れちまったよ”

FLYING DUTCHMAN / Human Error

この軽い気持ちで書き始めたのに気づいたら長文になってる癖どうにかならんかな、、、笑

それでは、また。


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