限られた時間で如何に旅を楽しむか。
ヨーロッパ諸国のように3~4週間の長い休みを取れない日本人にとって、
旅行中の旅程決めは非常に重要です。
さらに経済的にもあまり余裕がない状況で、格安航空券や乗り継ぎ便を利用するなら時間にプラス疲労との戦いになります。
今回はブッダガヤの旅行記と合わせて、ツアープランナーの目線から(あんまり関係ないかな?)僕流の旅の話をしようと思います。
シンプルに言ってしまえば
「出会い任せの旅」
なのですが、
如何にして任せるのかについて書いていこうと思います。
旅の過程にこそ価値がある。
Steve Jobs
この記事では僕のブッダガヤ旅行記と旅の過程について
お時間あればお付き合いください。
- ①ツアーか自力か
- ②地元民こそがプロフェッショナル
- ③信頼を勝ち取るための方法

①ツアーか、自力か
A. 旅行に関する言葉
B. 旅行を楽しむ2つの方法
C. ツアーと自力の旅の使い分け
D. 自力の旅でレベルアップ
A. 旅行に関する言葉
まず旅に関する前提の言葉を英語を含めて3つご紹介します。
旅行…Travel
旅… Trip (短い期間), Journey (長い期間)
観光…Sightseeing, tourism
上記の3つを英語含めニュアンスを考えると
こんな感じになるかなと思います。
旅行…目的地を定め、到達すること、した場所で楽しむ
旅…大まかな目的地を決め、移動の最中に生まれる偶然や出会い含め楽しむ
観光…有名な風景・史跡・イベントを観て周る
この中で今回僕がお話するのは「旅」になります。
もちろん「旅行」「観光」の要素も含んでますが。

B. 旅を楽しむ2つの方法
旅には大まかに分けて楽しむ方法が2種類あります。
それはツアーで行くか、自力で行くかです。
海外旅行の場合、両方の選択肢に大きなメリット・デメリットがあります。
なので、僕が海外旅行するときの視点からまずそれをご紹介します。
①ツアーで行く場合
<メリット>
・目的地がはっきりしている場合、効率的に周れる
・ツアーが洗練されていれば自分ではたどり着けないところへ連れてってくれる
・ツアーでなくては入れない場所に入れる
・ツアーに参加してしまえば後は楽しむだけなので現場リサーチが少なくて済む
・大型ツアーの場合は移動費は割安になることもある
・ツアー会社はトラブルを避けたいため基本的に安心・安全
・ツアー中の食事なども現地で有名なものが多く、旅を最低限楽しめ失敗は少ない
・観光地に詳しいツアーガイドが歴史や文化についてわかりやすく説明してくれる
・ひとり旅の時などツアー参加者と仲良くなる可能性がある
・ガイドも基本はいい人なので、言語力が不安でも大丈夫。
<デメリット>
・ツアー中の自由が少ない → 写真や動画撮影を自由にできない
・ガイド代や飲食代等が自力で旅行するより割高になる
・プライベートツアーでない限り、他人と移動/行動をしなければならない
・ガイドやツアー会社がハズレの場合、旅費が割高になり時間を失う最悪の結果に
・効率よく観光はできるが深く楽しみにくい
・ツアーやガイドが提携しているレストランやお土産屋さんに連れてかれ、最悪の場合高くつく
②自力で行く場合
<メリット>
・旅費が安く済む
・自由に旅程が決められる (=写真・動画撮影するなら良い)
・ガイドではなく現地の人との触れ合いが増える
・ハプニング/トラブル不可避 → 経験値が上がる
・運良くスムーズに行けばツアー以上にディープな体験ができる
・交渉スキル/ローカル知識が身につく
・コミュニケーション能力/問題解決能力が上がる
<デメリット>
・安心・安全が保障されていない = 自己責任
・ハプニング/トラブル不可避 → 時間やお金を失う
・時間配分を間違えるとロクに観光せず1日が終わる
・言語が通じないと難易度がかなり増す
ざっくり分けるとこんな感じかなと思います。

C. ツアーと自力の旅の使い分け
上記のメリット/デメリットを僕のニュアンスでまとめると、
ツアーは
「安心安全の失敗がないエンターテイメント」
自力の旅は
「ハイリスクハイリターンの出会い任せの旅」
といった感じです。
まあ海外にでてる時点で100%安全なんてことはいずれにせよありませんが。
僕の場合、カメラで写真/動画をゆっくり撮影したいのと他の観光客に混ざらずに身内できゃっきゃっ遊びたいので自力の旅を選ぶことが多いです。
が、時と場所と場合に合わせてツアーを利用することももちろんあります。
例えば
・ウユニ塩湖ではツアーに参加しないと車がないため絶景が見れない
・アメリカのアンテロープキャニオンはツアー以外では立ち入り禁止
・ラオスでの象乗り体験は、象使いがいないと怖くて挑戦できない



などなど旅の体験が移動手段やプロフェッショナル頼りとなればツアーは利用せざるをえません。
またひとり旅で心細かく話し相手が欲しかったり、
リサーチが面倒くさい且つその地の歴史や文化を深く知りたいときは
ツアーを利用します。
今回のブッダガヤでは、
プロフェッショナルに頼る必要性もなかったので、
自力の旅を選びました。

D. 自力の旅でレベルアップ
急に旅の種類から人生経験(=レベルアップ)の話になりますが、
海外の旅行では日本ではありえないことが頻発します。笑
しかしそれが経験値となり、
血となり肉となりあなた人生に役たちます。
海外に行くだけでもすでに経験としては素晴らしいのですが、
もしあなたの旅の目的は単に観光ではなく
「経験」「挑戦」「変化」「自己変革」
を求めているなら自力の旅をお勧めします。
メリット/デメリットの比較で既にお気づきな方もいるかと思いますが、
自力の旅にはメリット/デメリットが重なっている部分があります。
ハプニング/トラブル不可避
という部分です。
自力の旅の場合、
宿探しから観光地間の移動、裏スポット探し、ご飯を食べる場所まで全て
リサーチ → 企画 → 実行
というプロセスが必死になります。
また遂行するためには、
実行するための情報収拾・手段/方法の確保
をするためにはドラクエやポケモンみたいなRPGゲームのように
旅行地で現地人に聞く → 実行に移す
という流れが基本になります。
(Wi-Fiがあれば簡単解決!な展開も時々ありますが。)
なので必然的にシャイや言語が通じないという言い訳ではこのゲームはクリアできず、
ジェスチャーしたり、地図を広げたりとなんとか伝えることで
コミュニケーション能力/問題解決能力
が上がっていきます。

これは若干こじつけ感があるかもしれませんが、
Travel = トラベルの語源はフランス語の
travailler = 苦難、辛苦
です。
なので、
「トラベルにはトラブルはつきもの」
くらいの気持ちで旅をすることが良いのかなと思います。
何にでも完璧を求めてしまいがちな日本人ですが、
そもそも型にハマった完璧な旅なんてものはなく、
旅の過程やそれによる気づきがあってこそ
完結するものなのかなと思います。
また Happening = ハプニング と Happy = 幸せ の語源は
いづれも Happen = 起こる
と同じだそうです。
日本語で聞くと両極端なイメージですが、突き詰めると
あなたの人生に何かが起こること自体が幸せに繋がっている
というようなことなんじゃないでしょうか。
なんか回りくどくなっちゃいましたが、(笑)
トラベルでのトラブルやハプニングを越えてハッピーな旅をしましょう!笑
まあ結局全ては自分の捉え方次第なのかなと思います^^
「旅の過程にこそ価値がある。」
大学時代ヒッピー文化に心酔し、
中退してインド放浪をしていたスティーブ・ジョブスも
きっとこんなハイリスクハイリターンな自力な旅を
していたんじゃないかなと思います。

では、自力の旅はどんな結果になったのか。
次の記事で書いていこうと思います。
ご興味あればお付き合いください^^